12 Songs Gift の話がしたいのでさせて下さい

アイドリッシュセブンの楽曲はどれもこれも最高ですが、中でも私が別格で好きなのが2018年の誕生日企画だった12 Songs Giftの12曲。

12 SONGS GIFT|【公式】アイドリッシュセブン

このソロ曲たちを聴いているとキャラ考察が恐ろしく捗るのでまとめて供養したいと思います。

どの曲も、キャラソンではなく、かと言ってアイドルとしての表向き100%の曲でもない絶妙なバランスが美しくて最強なので、フルで聴いたことのない方は是非聴いてください。

 

※個人の解釈・感想ですのでご了承ください

※12 Songs Giftカードのラビチャは全員未読、あくまで曲の感想です

※音楽的な観点からの考察はありません

 

 

ONE dream / 和泉一織

ここから目指す場所へ  まだ遠い場所へ

ONE dream

ONE dream

IDOLiSH7のメンバーでありながら密かにグループのマネジメントにも携わる一織くん。情熱的な歌詞をしっとりした曲調と持ち前の甘く優しい歌声と共に歌い上げるこの曲は、クールなビジュアルとキャラクターに反して「IDOLiSH7を日本一のアイドルにしたい」という非現実的なほど大きな夢を抱く彼そのものではないでしょうか。

前述の通り、12 Songs Gift楽曲の魅力は視点のバランス感覚にあるのですが、もっと明確に言葉にするのであれば「アイドルとしての自分と素の自分の狭間で歌う曲」だから心に刺さるのではないかと思います。そして、呼びかける相手をファンとも他のメンバーとも取れるように(一応)なっているところも絶妙。一織くんの場合、彼の意識ではIDOLiSH7の中の自分のポジションがアイドルよりもマネージャーに傾いているので、自分が高みへ導きたい、というマネージャー目線の歌になるわけですね。

退屈な音が鳴り響いてた

昨日までのモノクロな世界

ひたむきに生きる仲間(あなた)と出会い

カラフルへと加速した

一織くんのメンバーカラーは青(ネイビー)ですが、それに加えて髪色もかなり暗めで、瞳はグレー。メンカラもキャラデザもカラフルなIDOLiSH7の中で最も無彩色に近い存在です。色彩のない彼の瞳がずっと映していたのは鮮やかな橙色の兄で、そしてその後彼の目に留まったのはより鮮やかな赤の陸くん。きっと一時期は橙色すら消えていたであろう彼の瞳に六色の光が映るようになったの、本当に良かった……

この辺の色彩の対比、すごく象徴的で綺麗だなと思います。主張の強い色を持たないからこそメンバーを冷静に分析することができるし、センター代理を務めてスムーズに陸くんに返すことができた。彼の強みは間違いなくここにあると思います。

どんな時も仲間(あなた)と共に在る

一織くんは1人では絶対にアイドルにならなかった人なので、この歌詞が余計に刺さりますね。深読みかもしれませんが、仲間がいなければアイドル・和泉一織が在ることはない、という意味に受け取ってしまう。

眩しい夢まで導いてく

私が叶えてあげたいんだ

和泉一織の、応援したい人の「特別」を無邪気に求めているところは少し特殊ですよね。私ならこうして"あげられる"のに……という若さゆえの傲慢さ。もちろん彼は優秀なので、実際してあげられることは多いと思うんですが、ただのファンとして抱く感情としては若干違和感があります。ファンだから、応援したいから、というより、「何かしてあげられることがないと私はここにいられなくなる」とか、「ニーズに応えられなければ必要とされない」という強迫観念じみた不安を感じるような気がします。だからこそ、「誰でもいいから叶えてください」じゃなくて「私が叶えてあげたい」なんじゃないかな。きっと、何でもひとつ願いを叶えてくれる神様が現れたとしても、和泉一織が願うのは「IDOLiSH7をトップアイドルにしてください」じゃなくて「私の手でIDOLiSH7をトップアイドルにさせてください」なんだと思います。一織くんの夢が「誰かの夢を叶えてあげること」なの、どこか切ないなと思う一織担です。

この曲は誰かに伝える曲、聴いて欲しい曲ではなく、彼の心を表現した「聴かれたくない曲」だと思うと、心が震えました。

(月刊CUT 2020年4月号より引用)

上記の雑誌のアンケートで「 アイドリッシュセブンの楽曲の中で、もっともご自身の心が震えた曲は?」という質問に対して、「ONE dream」と回答された増田俊樹さんがその理由を述べているコメントです。「聴かれたくない曲」という表現はこの楽曲をこの上なく的確に捉えていると思います。個人的にこの曲を語る上で外したくないコメントなので引用させて頂きました。ちなみにこの特集、16人の声優さんたちが自分の演じるキャラクターについてどういう印象を持っているのかがよくわかって面白いので、興味のある方は是非読んでみてください。REUNIONの写真もありますし、下岡プロデューサーや別所監督といったスタッフの方々のインタビューも盛り沢山でかなり読み応えがあります。おすすめです。

 

Love two you / 二階堂大和

簡単なことのようだけど  それは奇跡にも似た出来事だよ

Love two you

Love two you

夢と 愛と 情熱 僕にくれた君へ

とびっきりのLove Song歌うよ

オーディションを降りようとしたり、メンバーに対してどこか線を引いていたり、"一生懸命"を避けていたり。夢、愛、情熱を遠ざけるように生きていた大和さんが、IDOLiSH7になったことでそれらを受け入れられるようになって、このラブソングを歌っている。この曲の良さはここにあると思います。嫌だったかもしれないけど、彼が受け取ってきた愛をなかったことにはできない。一度は愛すること、愛されることから距離を置こうとしたかもしれないけど、愛されて育った坊ちゃんの魂は彼の中にちゃんと息づいているんですよね。それにしても、とびっきりのラブソングって……破壊力……

そばにいると 自分でも知らない扉

見つかるよ それを開けば

新しい世界 君と歩いていこう

自分の過去に縛られて、過去の復讐のために生きようとしていた彼が、知らない扉や新しい世界の方を向いていることが本当に嬉しい。5部で新しいことに挑もうとしていた大和さん、キラッキラでしたもんね。これからもっとキラッキラな大和さんが見れると思うと楽しみです。

これからの月日 共に重ねようよ

離さない  二度と

物のない部屋で暮らして、来る者拒み去るもの追わずだった大和さんだけど、ちゃんと離したくないものと出会って、離さないって言えるようになったんですよね。これは彼の一番の成長じゃないでしょうか。あと、大和さんの数字と「二度と」がかかってるのが好きです。大和さん、IDOLiSH7を絶対離さないでね。

 

三日月のヴェール / 和泉三月

手を伸ばしたら必ず届くよ   背伸びしたって叶えてみせる

三日月のヴェール

三日月のヴェール

  • 和泉三月 (CV.代永 翼)
  • アニメ
  • ¥255

太陽みたいに明るい、弾けるような笑顔が魅力的な三月くん。でも彼の一番の強みは、暗闇に一筋差し込む光のように、優しく見守って寄り添ってくれるその包容力なんじゃないでしょうか。三月くんは満月ではないかもしれないけど、だからこそ、暗く悲しいところにいる人にも受け入れて貰えるような優しい光を届けられるんだと思います。この曲を聴いていると、三月くんの優しさに包み込まれて安心して涙腺が緩む。辛いときはみんなこれ聴いて泣いてますよね。わかります。

君のくれるものは全部

少し大きい…気のせいかな

人より小さな体で誰よりも大きなものを目指していて、同時にそのギャップを気にしてしまう三月くんそのものだなと思う歌詞です。だけど私は、誰より男前で努力家な彼ならきっとどんなに大きなものでも受け止められると思ってしまうんですよね。過信でしょうか。いいえ、誰でも……

歩いていこう  見えない明日を

絶対、大丈夫。

自分に言い聞かせているようにも、こちらに力強く訴えかけてくれているようにも聴こえるこのパートに、何度勇気付けられたことでしょう。元気付けられるより勇気付けられるの方がしっくりくるアイドル・和泉三月が大好きです。

光と影  抱きしめてる  Crescent Moon

光の部分と影の部分を持ち合わせた三日月を表す上で一番美しい言葉だと思います。辛いことをたくさん経験して、自分のことが好きになれない時期もあって、それでも自分のそういう影の部分さえ抱き締めて輝いてくれる三月くん、まさに三日月……。三月くんのバラード大好きだからもっと欲しい。

 

Four Leaf Ring / 四葉

いつも正直に  生きていけたらいいのにな

Four Leaf Ring

Four Leaf Ring

  • 四葉 環 (CV.KENN)
  • アニメ
  • ¥255

ずっと探し続けてる

for your name  for your smile  for your love

タイトルだけ見てトンチキ曲なのかな?と思ってごめんさい。環くんの良いところが全部詰まった感動曲でした。この曲、four に因んで for という単語がそこここに散りばめられているんですが、ずっと"妹のため"という軸をブレさせることなく進み続けてきた環くんにふさわしいワードだなと思います。幸運のモチーフでもある四葉という苗字と彼の半生の間には大きなギャップがあって、それでも幸運を探し出すこと、それを手にすることを絶対に諦めない環くん、なんて逞しくて美しいんでしょう。

大人めんどくさくて  許せない時もあるよ

環くんのことを助けてくれる大人が一人もいなかった訳ではないと思うのですが、彼をずっと"見続けてくれる"大人っていなかったんだろうな……と思って胸がギュッとなってしまう歌詞です。幼いうちに後ろ盾を無くした環くんはきっと、大人のずるいところや無責任なところを見すぎてしまった。誰も自分に責任を持ってくれない、守ってくれない、そんな環境で生きてきた環くんが無責任なことを平気でできてしまう、防衛過剰な青年に育つのも無理はないですよね。でも彼はそのままでは終わらなかった。「DiSCOVER THE FUTURE」の「酷な環境だって変えてみせるんだ」、環くんの生き様そのもので大好きです。

上手く言えないけど  踊るから

ずっと  Go for it !

ここでGo for it って入れてくるの良いですよね。環くんの頑張りを喜んでくれる人、見ていてくれる人がたくさんできてよかったね……

 

Maybe / 逢坂壮五

僕にはもう  向かうべき場所がある

Maybe

Maybe

  • 逢坂壮五 (CV.阿部 敦)
  • アニメ
  • ¥255

逢坂壮五のロックだ!!!!!!!!!!やった〜!!!!!!!!!!

12曲の中で一番最初にループで聴きまくったのはこの曲でした。MEZZO"の曲や、壮五くん自身の纏う雰囲気とは真逆だけど、逢坂壮五という人間の根源はロックにあるんですよね。力強くてカッコよくて、そして彼の音楽ができる喜びが節々までほとばしっていて、何というか、命が宿った楽曲になっているなと感じます。この曲の生命力、「Forever Note」と似てて良い。

壁なんて打ち破るためにあるもの

Maybe

強い言葉を発しながら微笑む逢坂壮五の謎の色気が好きなんですが、このパートもそれに近いものを感じます。Maybe の歌い方がそもそも色気ムンムンすぎるというのもありますが、私が言いたい色気は、絶対そうだと信じているくせにたぶんね、と言ってかわせる大人の余裕みたいなものです。伝わって欲しい。ちょっと話逸れますが、ここまでの4曲は数字がダイレクトにタイトルに入っていたのに、ここで変化球投げてくる感じオシャレで大好き。

答えを探したって  見えるようなものじゃない

岐路に立った時  君はなにを信じますか?

ずっと優等生として育てられて、用意された正解に沿って生きてきた壮五くんが、その価値観をロックな曲で否定するの、めちゃくちゃ気持ち良いし、このあとが「好きなものは好きだと言える自分信じよう」なの最高ですね。

確証などありはしないさ

そう  だからこそ  挑み続けてくんだ

ここも逢坂の家の価値観の否定ですよね。逢坂壮五、カッコよすぎる……この曲は逢坂壮五が逢坂の家から開放された証だと思っています。

叫べば何か  変わるはずさ

1人じゃないって  今は感じられるから

音楽をやる仲間ができたことで、彼のロックな部分が息を吹き返しているのすごく良い。

互いの意味をわかり合える僕らは

ここも同じく、逢坂の家では誰とも意味をわかり合えなかった彼が仲間と巡り会えたことがいかに幸運か、しみじみ感じられるところです。また壮五くん作曲の曲が聴けたら嬉しいな。

 

June is Natural / 六弥ナギ

愛を込めて歌い続けてるよ

June is Natural

June is Natural

壮五くんに続いて、ダイレクトな数字ではなく誕生月を使って数字の要素を織り交ぜているんですが、この曲のタイトルにはナギの符号である♮(ナチュラル)も含まれています。音楽符号の設定で一番私に刺さっているのは断トツでナギなので個人的にものすごく嬉しいタイトルです。三月くんの♭と大和さんの♯で起きた転調を元に戻してくれるのはナギの♮なんですよね。メンバーが何度寄り道しても道を外れてもちゃんとみんなをIDOLiSH7に戻してくれるのがナギで、そんなナギの魅力とピタゴラの関係性をこの上なく的確に表している何度でも美味しい設定だなと思っています。

ARE YOU HAPPY?

初っ端ズルい。こんなに優しい声音でこのセリフを歌われたらイチコロですよ。

大切なモノを  探し続けてた

アナタの横顔  思い出す

愛を込めて  歌い続けてるよ

ねぇ  この声聴こえてる?

ここまでこのキャラクターに対しての歌詞じゃないかみたいな言及は避けてたんですが、これは桜さんだよなぁ……と思わずにはいられません。友達のいなかったナギにとって、生涯を懸けてでも探し出したい友人を持つ桜さんは不思議に見えたでしょうし、同時に羨ましくも思えたことでしょう。桜さんと友達になってその気持ちがわかるようになって、そして桜さんの曲で新たな友人たちと繋がれた。この連鎖はかけがえのないものだし、ナギが人一倍桜さんの曲を大事に扱っているのも頷けますね。ナギにとって桜さんの曲を歌うことは追憶であり追悼であり、何より友情の証なんじゃないかなと、そんなことを無粋に考えてしまいます。

まだ不完全なバランス  それもまた楽しい

信頼関係が出来上がりきってない状態を心の底から楽しめるのって得がたい才能ですよね。ナギのそういうところ最高。IDOLiSH7でいてくれてありがとう。

アナタとならば  アナタとだから

恐れなど  何もない  glowing glowing up !

さて、突然ですが皆さん、魔法少女まじかる☆ここなの主題歌「Magical Power」を聴いたことはありますか?

Magical Power (Anime Size)

Magical Power (Anime Size)

この曲のサビ終わりの歌詞がこちらです。

君がそばにいれば  無限の力になるの!

ここなのテーマと同じことを歌うナギ、さすがですね。ナギにとって初めてのずっとそばにいてくれる友人はここなだったのかもしれないなと思うと何か込み上げてくるものがあります。IDOLiSH7のメンバーのそばにいて、無限の力を引き出してくれるナギ、世界一の王子様だよ……

 

SEPTET for... / 七瀬陸

何度でもやり直して  そのたびに笑おう

SEPTET for...

SEPTET for...

七瀬陸の"歌が上手い"ってこういうことか……とわからされる曲です。他にもヤバポイントはたくさんありますが、とにかくこれに尽きます。地声の音域が広いのかミックスボイスが死ぬほど上手いのか私の耳ではわからないんですが、どの高さの音も全く苦しそうじゃないというか、ずっと声の透明感がすごいというか。一点の濁りもない歌声で歌い続けられるこの能力を表すのにもっとふさわしい言葉はないんだろうかと考えても、もう歌が上手いとしか言えないんですよね。歌が上手いと一口に言ってもその上手さは千差万別ですが、七瀬陸の歌の上手さは異質だと思います。これがIDOLiSH7のモンスター……

遠くを見上げてばかりでは

いられない、いたくない

七瀬陸がギュッッと詰まった歌詞で胸が苦しくなりますよね。この後の

大事に守られてるだけじゃ

イヤだよ、守りたい

も同じく、陸くんが歌う理由が全て集約されている。彼のスタンスってずっと一貫して「守られる側じゃなくて守る側になりたい」なんですよね。

まっすぐ見つめたその眼差し

僕だけ Far away  叶えて  Star wish

僕だけFar away……見上げてばかりではいられないから、見上げてもらえるようにもっと高くへ、もっと遠くまで、ってことなんでしょうか。僕だけ……この直後が

いつまでも変わらずにいたいと願った

なところまで含めて、現在(5部8章)の七瀬陸の醸す儚さがマシマシでゾクッとしてしまいますね。あと、

目を逸らさずに歌えば

という歌詞がこの後にあるんですよね。繋がりというか、ストーリー性のある歌詞で素敵だなと思います。

何度でもやり直して  そのたびに笑おう

これ、九条天のスタンスとは真逆だけど、IDOLiSH7のグループ色そのものですよね。間違えたっていい、一緒に笑えたらそれでいいよ、そういうアットホームなあたたかさ。やっぱりIDOLiSH7のセンターは七瀬陸なんだなとここを聴くたび思います。そもそもこの曲、一織くんの「ONE dream」と同じでIDOLiSH7の未来を歌う歌なんですよね。他のメンバーの曲はもう少しプライベート色が強いんですが、この2人の歌はIDOLiSH7として掴みたい未来の話をしているなと感じます。そして私はこの2曲のタイトルが繋がって「SEPTET for ONE dream」、すなわち「夢のための七重奏」になるという、過去にどこかで見かけたどなたかの解釈が死ぬほど好きです。

僕らの為に  奏でよう

1番のサビ終わり「誰かの為に奏でよう」と綺麗に対になったこの歌詞、大好きです。誰かの為に生きることは美しいけれど、それで自分を見失わないためには自分たちのために生きることも必要なんだと思います。七瀬陸、本当に歌が上手くて最高ですね。

 

Up to the nines / 九条天

ツバサ生えて空羽ばたき  見つけだした強い絆

Up to the nines

Up to the nines

up to the nines

: 完璧に、完全に、念入りに

(英辞郎より)

the nines、つまり99.9999......は限りなく100に近いことから、完璧、完全などの意味で用いられるそうです。タイトルがあまりにも天才すぎませんか?タイトルだけで白ご飯9杯食べれますね。

白い羽根が舞う  完璧なシルエット

振り返りはしない  "でもついておいで"

この曲、羽根、羽ばたく、風など「SEPTET for...」と共通するモチーフが多く登場するのですが、中でもサビで繰り返される"白い羽根"。これ、「SEPTET for...」の背景ムービーでめちゃくちゃ舞ってるんですよ。嘘だと思ったらムービーありで叩いてみてください。七瀬陸の周り、めちゃくちゃ白い羽根が舞っているので。"振り返りはしない、でもついておいで"って歌う天さんは最高ですが、ジャケットでは振り返っているので更に最高です。

気付いて  ボクの愛

この曲で一番好きというかぶっちぎりでヤバい歌詞です。天くん、自分の愛し方が徹底しすぎていて伝わりづらいってわかってるんでしょうか……何これ……

to the nines ワガママに

to the nines ボクなりに

ツバサを見つけたよ  左右のbraver

2人の勇者と共にTRIGGERとなった天くん。TRIGGERって本当に強くて美しい三角形だと思います。TRIGGERというツバサを得た九条天はどこまで飛んでいくんでしょうか。そういえば、「PLACES」で"塔"というモチーフが登場しましたが、この曲にも塔が登場するんですよね。

to the nines ワガママに

to the nines ボクなりに

大切にしたいよ  過去未来も全部

天くん、陸くんと同い年の18歳であることを普段全く感じさせないけど、ここでは年相応の、等身大の九条天が見えるような気がして体が熱くなります。アイドルじゃない九条天がこれからどんな風に描かれるのか、楽しみです。

 

アソシエイト / 八乙女楽

苦しみは  いつの日か  幸せを描くだろう

アソシエイト

アソシエイト

  • 八乙女 楽 (CV.羽多野 渉)
  • アニメ
  • ¥255

数字のエイトとアソシエイトを掛け合わせた超オシャレタイトルと、そこはかとなく感じる昭和歌謡感のバランスが癖になる、これぞ八乙女楽な楽曲「アソシエイト」。八乙女楽、DARSのホワイトより白いのに中身がチョコレートをどろっどろに溶かすくらい暑苦しいの、非常に良いです。

俺がそばにいてやる

蕎麦屋だもんねって思ってごめんなさい。八乙女楽は蕎麦屋じゃないし普通にこれはカッコいい歌詞なんですよね。それはさておき楽さんは素でこういうキザなセリフをめちゃくちゃ熱烈に言ってくれそうな信頼感があって最高です。天くんは小悪魔だし十さんははっきり言わないタイプじゃないですか。やっぱりTRIGGERが最強……

愛は時に人を傷つけるが

その傷さえ癒せると知るはずさ

この曲、全体的に断言するような歌詞が多くて、八乙女楽に全力で励まされてる気分になるんですよね。大丈夫だ、安心しろ、悪いようにはならない、って言われてる感じ。八乙女楽の魅力が凝縮された曲だなと思います。

苦しみはいつの日か  幸せを描くだろう

俺が証明してやる

ここ本当に何度聴いてもシビれますね。苦しいことはもちろん苦しいけど、それだけでは終わらせないという強い意志。口先だけじゃなくて、証明してやるから見てろ、と言える真っ直ぐさ。八乙女楽の生き様そのものじゃないですか。やっぱ抱かれたい男No.1は違いますね。カッコいい。

出逢えた奇跡さえ

忘れるくらいスピードを上げて

もっと  ほらずっと  明日のその先へ

まだ見ぬ未来の  俺たちに会いに行こう

出逢えた奇跡に感謝するのではなくて、未来を見据えて、後ろは向かずに走り続けられる男、八乙女楽。全力でアクセルを踏める彼がいるからこそ、TRIGGERのあの推進力は生まれるのでしょう。TRIGGERの更なる躍進を心待ちにしています。

 

my 10plate / 十龍之介

飛び立った  blue bird  またここへ帰るよ

my 10plate

my 10plate

ジャケットの十さんにはこれがエロエロビーストか……と思わされるのに、曲を聴いたら圧倒的な包容力で世界ごと抱かれるの、気圧差がすごくて困る。最高です。十さんの歌い方大好き。

澄み渡ってく  青とGreen

記憶の海が広がる

十さんのソロ曲のテーマが"海"なのあまりにも十龍之介で最強なので制作に携わった方全員と握手して回りたいです。イントロで寄せては返す波の音が入っているのが心地よすぎて毎回目を瞑って聴き入ってしまう。彼のルーツはやっぱり海にあるんですよね。

Baby can't see 踏み出して

塗り替えてく my 10plate

良くも悪くも"普通"の生い立ちでありながら、少しずつテンプレートを塗り替えて自分の在り方を確立していった十さんがこの歌詞を歌っているの、ぐっときます。変化を受け入れられることの強さを感じる歌詞だなと思います。

Listen to me そう世界中へ

繋がってる Sunset bay

世界中へ繋がっている海の近くで生まれ育った彼が、世界中へ届くように歌うアイドルになったの、落涙を禁じ得ないですよね。生い立ちや生まれを大事にする、そしてそれらを肯定するメッセージを多く含むアイドリッシュセブンらしさを感じます。

続いていく  景色を

君の手引いて  見に行こう

「アソシエイト」の「まだ見ぬ未来の俺たちに会いに行こう」と同じように、未来を見据えている歌詞ですね。「君の手引いて」なの、十さんの魅力が全面に出ていて好きです。

 

100%ハピネス / 百

遠すぎる星だからこそ  手を伸ばした

100%ハピネス

100%ハピネス

春原百瀬とRe:vale百の葛藤がずっしり詰まっていて、初めて聴いたときボロボロ泣いてしまった曲です。アイナナ好きでこれ聴いてない人がもしいたら、どんな手を使ってでも聴かせたいぐらい好き。

仰ぎ見た背中追いかけ

駆け上ったステージ

歌も踊りも未経験のサッカー少年だった春原百瀬が、たったの5年でトップまでのし上がったという事実、何度確認してもパワーが強すぎます。モモちゃんのストロングポイントってたくさんあるけど、自分の人生が変わるほど強くアイドルを推した経験があるというのは何よりの強みだと思うんですよね。ファンの目線がちゃんとわかっている。何度拒否されてもRe:valeが好きだから辞めないでくれと頭を下げ続けたモモ、一体どんな気持ちで「アイドルを苦しめるのはいつだって好きの感情なんだよ」と言ったんだろう……

例え俺の背中に今  翼が生えてなくても

強く思えば空も飛べると信じて

繰り返しになりますが、春原百瀬は歌とも踊りとも無縁のサッカー少年だったわけで、それだけでも不安は大きいのに隣に並ぶのは大大大好きなアイドルで天才肌のアーティスト。不安に潰されずに耐え抜いたことも驚きですが、何よりすごいのはそのプレッシャーの中でどんどん成長して、ユキさんと並んで飛べるようになっていったことだと思います。「SILVER SKY」と並べて聴くと本当にヤバくなれるので、Re:vale沼に落としたい相手がいる場合はこの2曲と「Re:member」を用意すれば100%成功するんじゃないでしょうか。

Re:member未読の方いらっしゃったら是非読んで下さい。

 

憧れも愛情も  すべてが桁違い

モモちゃんのパワフルな愛情は間違いなく桁違いですが、100、1000、10000と全員桁が違うRe:valeとのダブルミーニングにもなっていて最高なんですよ。桁違いな存在だけど、憧れだから、大好きだから、絶対に守るんだというモモちゃんの覚悟がまっすぐに伝わってきて一番好きな歌詞。

100%で叫ぼう  100%ハピネスを

もう二度と迷ったりしない

一度はなくした歌声だけど、取り戻した今はもう迷わないし、その声で100%ハピネスを叫んでくれるモモちゃん、最強のアイドルだと思います。

しゃがみこんだ分だけ  高く飛ぶ  空へ

しゃがみこんでから高く飛び上がるモモちゃんが目に浮かんで泣きそうになってしまう。Re:vale、一生絶対王者でいてくれ……

さあ  始まるStory

これで終わるのあまりにも良くないですか?Re:valeの物語はまだまだここからなんですよね。一生着いていきます。

 

千年先もずっと… / 千

千切れた糸をつなぎ止めた  笑顔が側にあるよ

千年先もずっと...

千年先もずっと...

「100%ハピネス」ではスルーしてしまいましたが、当たり前のようにお互いのことばかり歌うRe:vale、流石すぎます。ただ、この曲の方が明らかにラブソング色が強いような……まあ発売日クリスマスイブですし。季節感大事ですからね。それから、この曲も…がついているのでモモちゃんのと合わせて「千年先も100%ハピネス」になるのかなと思っています。

千年先のその先で  生まれ変わったとしても

聞き分けのいいふりなど  しないだろうけど

ユキさん、正直で良いですね。この辺の正直さを見る限り、この曲にはユキさんの素直な気持ちが詰め込まれてるんだろうなと思います。

千切れた糸をつなぎ止めた

笑顔が側にあるよ

この"千"の入れ方ズルくて好きです。万さんがいなくなったとき、世界とつながっていた糸が千切れて、底の底まで落ちて行くところだったんじゃないかなと思うんですよね。恐らくどんな音楽にもそれは止められなかったけれど、モモちゃんの笑顔はそれを止められた。Re:valeの2人の関係性って、運命とも偶然とも言えない唯一無二のものだなと思います。

まだ走れる  終わりじゃない

これからもずっと

守りたいと思った  大切な笑顔だ

基本的に体力も気力も弱めのユキさんがまだ走れると歌うの、カッコよすぎてズルい。万さんがいてこそ今のユキさんがあると思うんですが、万さんも言っていたようにきっとあのままじゃユキさんは成長できなかったんだと思います。守りたい、守るために自分が頑張らないと、と思える存在ができたことは、ユキさんにとって大きな変化だったんじゃないでしょうか。この後の

僕はまた君の為に  懸命になれる

もそう。君の為なら頑張れる、そう思わせてくれる存在ってかけがえのないものだと思います。それは家族であったり友達であったり恋人であったり推しであったり、人それぞれだと思いますが、ユキにとってのそれはモモで、モモにとってのそれもユキなんですよね。

僕達の声を聴いて  またここにおいで

モモに宛てての僕達(ユキさんと万さん)ともとれるし、ファンに向けての僕達(ユキさんとモモちゃん)ともとれるこの歌詞が私はとても好きです。ユキさんはやっぱり、自分たちの音楽を聴いて応援しに来て欲しいんですよね。そのブレないスタンスが滲み出ていて好きだなあと思います。ユキさんの、Re:valeの音楽が、どこまでも続いて、どこまでも届きますように。

 

終わりに

ここまで読んでくださった方、もしいらっしゃったら心の底からお礼申し上げます。勢いだけで書き上げてしまったのと、どの曲も良ポイントが多すぎるのとで書ききれなかった部分も残っていますが、ずっと書きたかったものが書けて満足しております。感想だったり、他にもこういうヤバいところありますよという耳打ちだったり、もしありましたら頂けると非常に幸せです。

乱文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

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